電気について考える 電気事情『充電』

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キャンピングカーの充電は使った電気をいかに早く補充するかです。通常のサブバッテリー充電は走行充電がメインだと私は考えています。合わせて外部充電とソーラー充電があると、さらに充実した充電システムになります。

走行充電はキャンピングカーについているオルタネーターの発電力を借りて充電する仕組みです。メインバッテリーを充電する電気と車が使用する電気(エアコンやライト等)の余りを使って充電します。ざっくりとこんな感じです。最近は車の燃費向上目的でオルタネーターを制御するようになっているため思うような走行充電量が得られないこともあるようです。

外部充電は外部にある100V電源を使って充電する仕組みです。電源ケーブルをつないで充電します。自宅に停めているときやキャンプ場やRVパーク等外部電源設備があるところで利用できます。確実な充電ができます。通常は宿泊を伴いますので、長時間の充電ができます。

ソーラー充電はキャンピングカーの屋根にソーラーパネルを取り付け、そのパネルの発電によって充電する仕組みです。ソーラー充電は天候に左右されるため、不確実な充電の仕組みになりますが、太陽光があれば自動で充電してくれる都合のいい充電システムです。最近のキャンピングカーには多く取り付けられる装備の一つではないかと思います。ソーラーパネルの性能がそのまま充電能力につながるため、質の良いパネルを使うことができると発電量が上げられます。最近では薄膜フレキシブルタイプのパネルもあり、取付の自由度が格段に上がっています。個人的には単結晶のガラスパネルのソーラーが良いと思っています。ソーラーの発電力は何ワットのパネルを使って何ボルト何アンペアの電流を発生できるかによってきます。単純にワット数が大きいだけではソーラーパネルの性能を判断できないところがあるようです。

ソーラーによる発電は太陽光を受ける時間によることは周知のことですが、実質太陽光を受けることができる時間は1日平均3~4時間程度と考えることが妥当なようです。(色々ネットを見ているとそのような記事がありました。)季節,場所,雲量,温度,受光する角度などによって大きく変動しますので、そのあたりをどう考えるかがソーラー充電システムを考えるうえで大切です。ソーラー発電はあくまでも補充電的に考えておくと失敗しないと思います。

充電はバッテリーとの関係が重要です。サブバッテリーとして利用するバッテリーの性能により充電量を考える必要があるからです。急速に大きな電流で充電することはバッテリーに大きな負担をかけ、バッテリーの寿命を縮めます。適正な充電電流でバッテリーを充電することが大切です。リン酸鉄リチウムイオンバッテリーは充電電流が高めなので問題ないと思いますが、鉛ディープサイクルバッテリー100AHならば10A程度の電流でじっくり充電する必要があります。

走行充電量とソーラー充電量がどれぐらいでバッテリーの充電能力がどれぐらいかとのバランスが大事です。単純にバッテリーを鉛からリチウムに変えられないことはこのような理由による場合があります。もちろんバッテリー交換に合わせて容量アップする場合にはケーブルの太さから見直す必要が出るためより注意が必要となります。

充電にかかる時間は早ければ早いほうがいいと考えています。電気を使った翌日にどれぐらいの時間でどのように充電するかは重要です。移動で5時間も6時間も走行するなら走行充電が良いでしょう。しかし移動が2時間程度ならば、走行充電で充電できる容量は少ないでしょう。まして連泊となれば移動することはないので、外部充電もしくはソーラー充電にゆだねることになります。この辺りを考えることが充電の仕組みの最適な答えを導くことにつながります。

我が家のキャンピングカーは走行充電(昇圧走行充電),ソーラー充電,外部充電の3種類があります。それぞれ独立しているため、同時充電が可能になっています。走行充電は20A,ソーラー充電は30A,外部充電は22.5Aで充電(最大)できます。同時に充電できるのであれば、最高で70A以上で充電できるのかな?(テストしてみないと何とも言えないな。走行充電とソーラー充電が同時にできることは確認してます。50Aほど充電してましたので)

走行充電と外部充電はキャンピングカー標準仕様でした。Puppy480の走行充電はサブバッテリーを充電するとともに1500Wインバーター系の電力を賄っています。例えばリビングで家庭用エアコンを走行中に使うときはサブバッテリーを利用せずにオルタネーターからの電力を使っています。気になるのはオルタネーターへの負担増です。夏の夜間の運転は、ヘッドライト,ナビ,車のエアコンをオンでリビングの照明,冷蔵庫,家庭用エアコンオンでオルタネーターの発電って追いついてるんですかね。今まで利用してきて何も起こってないので気にはなりますが、そのまま使っています。

ソーラー充電はオプションだったので取り付てもらいました。当時ソーラーを取り付けた理由は「鉛バッテリーはいつも充電満タンが良いということで補充電できること(我が家は青空駐車です)」と「ソーラーの後付けは屋根に穴をあけることになるので初めからビルダー作業のほうが安心できること」でした。今考えると480Wという十分な充電能力があるので取り付けて本当に良かったと思っています。

走行充電は未来舎の機器を使っているのですが、この商品はビルダー仕様に変更された商品です。詳しくは分かりませんが、(わずかな時間ですが、)エンジンキーを回してエンジンがかかりオルタネーターが発電するまでの時間にメインバッテリーからサブバッテリーへ電気が流れないようにしているメインバッテリーにやさしい仕組みです。

コメント

  1. れじいな より:

    こんばんは
    走行充電器の設定は設定3のカスタムにして、
    遮断電圧と復帰電圧とバルク充電の電圧をオリジナルにしているようです。
    充電は、タイマーリレーで制御しているようです。(サブバッテリーの所の蓋を開けた所についてます)
    多分、走行充電器の設定は、リチウムイオンに変更されていると思います。

    • puppy480 より:

      いつもコメントありがとうございます。
      ちょっと返信遅れました。うちの走行充電器はどうなってるか調べてみようと思いまして。
      業者さんの話ですと、リチウムに設定したということでした。仮に鉛やAMGになっていたとしてもSOKバッテリーの許容範囲内ですので、問題はないですとのことでした。

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